「TeXによる文書作成入門」の版間の差分
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== 入力通り == | == 入力通り == |
2015年4月22日 (水) 03:53時点における最新版
TeXとは...
TeX は,組版をするためのソフトウェアです. 組版とは,活版印刷の技法で「原稿の指定に従って, 順序・字詰め・行数・字間・行間・位置などを正しく組み上げること」を意味しています. つまり,印刷物を作るために文字などを配置してくれるソフトということです.
それから,TeXのインストールについてですが, http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texwiki/ へ行き, インストールガイドの手順通りに行えば,インストールできるはずです. 簡単な助言としては,インストールするのはTeX,dviout for Windows,Ghostscript,GSviewのみすれば良いです. また,環境変数も設定しないと使えないのでちゃんと設定すること.
保存とコンパイル
TeXの文書(ソース)はテキストファイルなので,テキストエディタで読み書きできます. ただし,保存するときは拡張子を.texにしてください. その際,テキストエディタで保存すると,自動的に拡張子が.txtにされると思いますので, ファイルの種類を変更してください. また,これはどのファイルでもそうですが, ファイル名は半角英数字で書いておいた方がいいです.
次に保存したTeXのソースから組版結果(dviファイル)に変換(コンパイル)します. コンパイルですが,ここではコマンドプロンプト(MacやLinuxなどではターミナル)でコマンドよる方法を示します.
[スタート]→[プログラム]→[アクセサリ]で[コマンドプロンプト]に入り, texファイルを保存したディレクトリ(フォルダ)に移動し,コンパイル(変換)する. また,コンパイルしたファイルからPDFなどに変換して紙などに出力する. 以下に,必要最低限のコマンドを示します.
cd ディレクトリ名:ディレクトリを移動する. dir:ディレクトリ内のファイルを確認する. platex ファイル名.tex:dviファイルに変換する. dviout ファイル名:dviファイルを表示する. dvipdfmx ファイル名:dviファイルをpdfファイルに変換する. exit:コマンドプロンプトを終了する.
基本構成
以下は最低限の文書構成です.最低でもこれだけは書かないと,何も出力してはくれません.
\documentclass[ ]{jarticle}←文書の種類.[ ]内は段組,文字サイズ,用紙サイズを指定. \pagestyle{myheadings}←各ページの上部(ヘッダ)に名前などを出力. \markboth{ }{ }←{ }内に出力したい内容を書く. 注:左の{ }内は奇数ページ,右の{ }内は偶数ページのヘッダ. \begin{document}←文書の始まりを意味. 本文 \end{document}←文書の終わりを意味.
箇条書き
箇条書きにもいくつか種類があります. 以下に,よく使うであろう二種類を紹介します.
・付き箇条書き
\begin{itemize} \item ..... ←..... には文を入力. \item ..... \end{itemize}
番号付き箇条書き
\begin{enumerate} \item ..... ←..... には文を入力. \item ..... \end{enumerate}
番号付き箇条書きに括弧を付けたい場合
プリアンブルに以下のコマンドを記入
\def\labelenumi{(\theenumi)}
ローマ数字の番号付き箇条書きにしたい場合
プリアンブルに以下のコマンドを記入
\renewcommand{\theenumi}{\roman{enumi}} ←\Romanにすれば大文字のカウント
数式
以下に,文章から改行して数式を書く方法を示します. ただし,文章の途中に数式を書きたい場合は,ドルマークで囲むと良いです.
一行の数式
\begin{equation} 数式 \end{equation}
複数行の数式
\begin{eqnarray} &=& \\ &=& \end{eqnarray}
表組み
以下は,3行3列の表の書き方です.
\begin{table}[!htb] \begin{center} \caption{表の名前} \begin{tabular}{|c|c|c|}\hline 何々 & 何々 & 何々 \\ \hline 何々 & 何々 & 何々 \\ \hline 何々 & 何々 & 何々 \\ \hline \end{tabular} \end{center} \end{table}
図の挿入
以下に,PDF形式の図の挿入の仕方です.pdfファイルに対し,あらかじめxbbコマンドで拡張子xbbのファイルを作っておく必要がある(研究室の環境では自動で作成される). それが面倒な場合は,epsファイルで挿入する.
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx} \begin{figure}[!htb] \begin{center} \includegraphics[width=0.8\columnwidth]{zu.pdf} \end{center} \caption{図の名前} \end{figure}
入力通り
プログラムなど書いたまま出力して欲しいときは,以下のコマンドの間に出力したい内容を書く.
\begin{verbatim} \end{verbatim}