人間の体感特性を考慮したレーシングシミュレータの開発

レースゲーム中の加減速やカーブに応じて働く慣性力を,シートの傾きで感じさせるレーシングシミュレータを開発しています.しかし,使用するアクチュエータ(直動モータ)はパワーや可動範囲がかぎられるため,提示できる慣性力に限界があります.そこで,人間には慣性力を感じやすい方向や周波数帯域があるという性質を利用して,このような限界のあるアクチュエータでも効果的に体感させる手法を検討してます.

車体運動の物理シミュレーション計算を行いながら,Unityを利用して画面描画し,前後および左右方向の加速度情報からリニアアクチュエータの運動を算出しています.

さらに,Oculus Riftによる3D提示を同時に行うことで体感特性がどのように変化するかも検討します.